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バッタ・コオロギ・キリギリス 鳴き声図鑑 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – August 5, 2015
by 村井貴史 (著)
内容紹介
日本の野山は豊かな虫の音に恵まれています。秋の鳴く虫は,季節を感じさせる代表的な風物詩として,古くから日本人に親しまれてきました。秋だけではなく,春や夏にも虫の音は聞こえてきます。また,北海道から沖縄まで,それぞれの地域で,さまざまな環境に特有の虫の音があります。美しい鳴き声もあれば,地味で小さな声もありますが,いずれもそれぞれに味わい深いものです。鳴く虫は声のみならずその姿も多様で美しい昆虫です。本書では,そんな日本の虫の音と鳴く虫の姿を,それらがすむ野山の風景とともに紹介します。 野山の虫は単独で鳴いていることもありますが,普通は多くの種類や多くの個体がいっしょに鳴き,「虫しぐれ」として聞こえてきます。本書では,このような虫しぐれをそのままに収録しました。バッタ,コオロギ,キリギリス類を対象としていますが,なかには,セミやカエルがいっしょに鳴き,木々のざわめきや人の気配が入った録音も収録しています。自然のなかで聞こえる実際の虫の音を再現したいと考えたからです。 日本の直翅目のうち,非常に聞き取りにくい小さな声や高音域で鳴く種を除き,人間の耳で普通に聞こえる声で鳴く虫をできるかぎり収録するように努めました。登場する鳴く虫は131種となり,北海道から沖縄の与那国島まで,小笠原諸島を除く日本全国の代表的な虫しぐれを網羅しています。「草原」と「森林」に大きく分け,地域,時期,環境を考慮してまとめています。収録数は183 本,総収録時間は2時間17分12秒となりました。虫の音をゆっくり楽しんでいただけると幸いです。 (「はじめに」を要約)
著者について
121種・2時間を超える鳴き声をCD2枚に集録。北海道から沖縄の与那国島まで,小笠原諸島を除く日本全国の代表的な虫しぐれを網羅。「草原」と「森林」に大きく分け,地域,時期,環境を考慮してまとめています。虫の音をゆっくり楽しむ「癒し図鑑」です。 |
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